翌朝窓からの日差しでハルは目を覚ました。ベッドの時計を見た。十時を示している。だいぶ寝たなぁと思い辺りを見わたした。美咲の姿がない。机の下に置いてあったリュックサックも見当たらない。ハルはすぐさま美咲に電話した。電話はつながるが応答しない。そして結局留守番電話につながった。
「ちっあいつ何やってんだよ」
すると美咲からメールが来た。
“うざ~い”
ハルはすぐさまメールを返した。
“お前どこにいんだよ?”
そのあと美咲からメールは返って来なかった。