「ん?」
一瞬自分の耳を疑った。
「アズマ?ああ大学の時の友達だよ。お前なんで知ってんだよ」
「えへ~」
美咲は軽く笑うと、ハルの携帯の方を見た。
「えへっじゃねーよ。勝手に人の携帯見んな」
「アズマっていう人かっこいいね。あたし、ああいう男らしいって言うかヤンキーちっくな人タイプなんだ~。」
「お前写メも見たのか?」
「アズマさんかっこい~会ってみ~たい」
「ダメだ。」
「なんで?あっ妬いてるんでしょ」
「そんなんじゃねーよ。バーカ。ダメなもんはダメだ」
「いいもんだーあ。アズマさんの番号美咲の携帯に入れといたもん」
「お前バカ」
ハルは美咲の携帯を奪ってすぐさまアドレス帳からアズマの番号を消去した。