「あっそうだあとお米も」
「お~い、美咲ちとコーラ買っていいか?あとカップラーメンも」
「コーラ?カップラーメン?まぁいいよ」
買う品物の発想が明らかに違う。というかなぜか美咲の許可を得ていた。二人は30分ぐらい店内歩き回って買い物をした。そして、カウンターへ並んだ。
「あっそうだついでにガムでも買っとくか」
ハルはカウンター前に陳列されていたガムを取ろうとした。
「ダメ!余計なものは買わないの。カウンターの前に置いて並んでいる間に気軽に買えるようにしてあるんだから」
まるで良妻賢母の母親が子どもを叱りつけるかのような口調でいった。ハルはカウンターの前で怒られた。23歳のいい大人が10歳下の中学1年生に怒られている。なんともいたましい光景だ。