「俺コンビニ行ってなんか買ってくるわ」
「待って、お兄ちゃん買い物いこー」
「買い物?」
「うん、いっつもコンビニ弁当じゃあきちゃうよ」
「せっかく台所があるんだから料理しようよ」
「料理?」
ハルは久々にその言葉を耳にした。
「ああ、まあいいけど、俺なんも作れねーよ」
「いいよ、あたしがやってあげる」
「美咲作れんのか?」
「平おじちゃんと二人で暮らしてたときはよくあたしが作ってた。」
「へ~作れんのか」
「まあ一応ね。とにかくスーパー行こう。今回はちゃんと」
「ああそうだな」