封筒に入った札束をそっちのけでゲームに夢中になっている。まあ無理もない。中一で500万なんて大金どこをどう使ったらいいかなんて想像もつかないだろう。
「美咲、俺少し疲れたから寝るわ。なんかあったらすぐ起こしていいぞ」
そういって携帯を机の上に置きハルはベッドに横たわった。二時間ぐらい眠っていたのだろうか。気がつくと美咲もすぐ隣でハルの方を向いて眠っていた。ハルが少し美咲の方を見ていると、美咲の目がぱっと開いてこっちを見た。
「えへ、驚いた?寝てないよ~ん」
「なんだよ」
「てへ」
かわいらしく美咲が答える。
「それより腹すかねーか?」
壁の時計は五時を回っている。