ハルは急いで携帯を手に取り表に出た。
「もしもし?」
「おう、ハルか久しぶりやの~元気しとったか?」
「ああ、まあ。それでどうした?」
「ああ、俺今度から外国行くねん。そんでその前にハルの声でもいっぺん聞いとこと思ってな」
「海外って高飛びってことか?」
「せやな。そーゆうこっちゃ」
「ああそうなのか。今ちょうど青木美咲ってやつが家にいる。」
「青木美咲?誰やそれ?」
「ほらお前が押し入って殺したおじさんとこの女の子だよ。当時は小6だったけど今は中一になって色々わけあって俺んとこ来ている。」
「ああ俺が殺したおじはんとこの子か~そういえばおったなぁ~ほんまかぁ~まあ仲良くしーや」
「ふっふざけんな。で、いつ外国行くんだ?」
「来週の頭にはもう旅だっとる。もう当分の間日本には帰ってこないぜ。これでホンマにさよならや」
「そうか分かった。じゃあな」
「ああ」
ハルが部屋に戻ると美咲がゲームの続きをしていた。