二人はアパートに戻ると美咲はベッドに崩れるようになって倒れた。
「うっうっうえ~ん、うえ~ん、お兄ちゃんの兄ちゃ~ん」
美咲が突然また泣き始めた。再びショックが襲ってきたのであろう。
「美咲、美咲」
「うっうっうっ」
そして泣き疲れたのか小さい体を丸めるようにしてうずくまって眠りについた。
「美咲、大丈夫だ」
そう言ってハルは美咲を抱くようにしてベッドの上に横になりそのまま眠りについた。自分がしてやれる精一杯の愛情をこめて。