ハルはいきよいよく階段を降りていき大家の所へ行った。
「あのーすいませんあそこの205号室の方ってどちらに行かれたかってご存知ありませんか?」
「205?あそこには誰も住んでないはずだよ」
「え?でも一階の郵便受けには青木美由紀って」
「あ~前まで住んでたけどね」
「前まで?じゃあ今は?」
「今?交通事故で亡くなったよ」
ハルは凍りついた。一瞬なにも言葉が出なかった。
「こ、交通事故?」
「うん。そうだね。一年と三ヶ月前ぐらいだったかな。大型トラックにひかれて。即死みたいだったよ」
「大型トラック?即死?ちなみに青木美由紀さんってこんな感じの人でした?」
ハルは恐るおそる写真を見せた。
「あ~そうだね。ちょっと老けた感じだけどおもかげはこんな感じだぁね~」
ハルはさらに愕然とした。