「大輔、俺は……小雪が好きだ。助けたい…。」


冬馬は静かに言った。



「俺は医者になる…。絶対小雪を助けてみせる…。だから…」


「…もういいよ。冬馬の気持ちは分かった。」


仕方ないだろう。



「医者になれよ…冬馬。」







「…すまん、大輔……。」


冬馬は泣いた。初めて見た…冬馬が泣くところを。