俺たちは黙ったままだった。 しばらくして、 ちょうど1番高い所に差し掛かった。 何気なく窓の外を見たら、 海が見えた。 赤く燃えるような夕日が海に反射して、 すごく綺麗だ。 「おい、遠藤。見てみろよ。スゲー綺麗だぞ。」 俺はそう言いながら遠藤の方を見た。 「え?…わぁ、ホントだ!!」 トクン… なぜだろう…。 夕日で赤く染まった遠藤の笑顔から… 目が離せなくなった。