「……なんじゃ、こりゃ。」
冬馬の家の前に来たんだけど…
「小雪ちゃんかわいいわね〜。」
「冬馬くんの彼女?」
「彼女じゃなくて、妹でしょ〜。」
「どこから来たの?」
近所のおばさんだらけで騒がしい。
その中心にいたのが、
小雪ちゃんと冬馬だ。
「……あ!!大輔!!助けてくれ!!」
冬馬は何故かボロボロだ。
「あ、大ちゃん!!この子知ってる!?冬馬くんの彼女よ!!」
「だから妹だって!!」
「大ちゃんはどうなの!?彼女いるの!?」
「へ!?あっ!?ちょっ…!!」
おばさんたちの興味がこっちに移った。
瞬く間におばさんたちに囲まれて質問攻めにあう。
「ちょっ…冬馬、助け……って、逃げんな!!」
助けを求めたが…
冬馬と小雪ちゃんは非情にも俺をおいて逃げた。