そんな鬼の睨みに俺は耐えれず

冬馬に視線を移した。



「冬馬ぁ……あ?」



冬馬はスネを押さえながらうずくまっている。どうやら飛んできた机が直撃したらしい。



「くっ…」



こんな状況にも関わらず親友の無様な姿を見ていたら笑いが込み上げてきた。



「ぷっ…ぐふっ、ふっふ…」



なんとか耐えようと試みるが



「あ〜痛ぇ…。うわっ、血出てきた。あっ、涙も出てきた。」



もう限界だ。


「ぶっ!!情けね―!!泣いてんじゃねぇよ冬馬!!ははは!!」
「宮田ぁぁ!!」
「い゙っっっでっえ゙ぇ!!」




俺のケツに先生の渾身の蹴りが炸裂した。


ちなみにさっき机をぶっ飛ばしたのもこの蹴りだ。




「お前ら早く出てけ。」



「えっと…僕らちゃんと」
「反省してますんで…」




「出てけ。」




「はい。」
「喜んで。」




尋常じゃないオーラに恐れをなした俺たちは一目散に教室外へと逃げた。