「神様もひどいよな…。」


「うん…ひどすぎるよ…。」


「けどな、まだ大輔は諦めてない。ピッチャーは出来なくてもバッターとしての道があるからな。」


「大輔は今でも3人でプロへ行く事を望んでる。けどそれは無理だろう。大輔も本当は分かってるはずだ。」


「だからせめて…奏太に会いたいんだよ大輔は。会って謝りたいんだよ。」


「……そっか…。」


「大輔が努力を続ける理由がそれだ。あいつの中にあるのは奏太に気付いてほしいって願いだけだ。」

「全部…奏太の為だ。自分の為じゃない。」


「けど、そんな事してたらまた…。」


大ちゃんは壊れてしまう。


「あぁ。体を壊すだろうな。だから俺も一緒に練習してるんだ。あいつが無茶しすぎるのを防ぐ為に…。俺があいつのストッパーになってやる。」






大ちゃんは奏太くんの為に、

冬馬くんは大ちゃんの為に、


2人とも親友の為に頑張ってる。


それは素晴らしい事、なのに



現実はあまりにも残酷で…。