あまりの衝撃に言葉が出なかった。

けど、


「奏太がいなくなったのはショックだった。」


まだこの話には続きがあった。


「多分俺以上にショックを受けたのは大輔だと思う。奏太がいなくなって以来、あいつはいつも自分を責めてたからな。」


「…なんで?」


「大輔は…『俺が毎試合投げてれば奏太はあんな事にならなかった』って…」


「そんな…!!大ちゃんは悪くないよ!!」


「分かってるさ。奏太も大輔を恨んでるなんて事は無いはずだ。……けど、けど!!それでも大輔は自分を責め続けた…。」

冬馬くんは目に涙を浮かべてる。


「それからだ…大輔がバカみたいに努力を始めたのは。」

「え…?」


「今はどこにいるのか分からないけど、全国で注目を浴びるほどの実力をつければ…奏太の耳にも入るはずだ。大輔はそれを願った。」


「そう…だったんだ…。」


「けどな…、無茶しすぎたせいで……」

冬馬くんは一旦喋るのを止めた。


そして静かに口を開いた。


「無茶しすぎたせいで………大輔も肩を壊した。」



「え…!?」





もう


驚く事しか出来なかった。