え…なんで…?


「俺らが中学生の時な……ピッチャーは大輔1人だったんだ。」


「え?大ちゃんて…ファーストじゃなかったの?」

大ちゃんは高校ではファーストだった。


「まぁ聞けよ。…大輔はピッチャーだったんだけど、毎週・毎試合1人で投げ続けるなんて無理な話だろ?」

冬馬くんが同意を求めるように聞いてきた。

「う、うん。」

そこは素直に頷いた。

「だろ?そこで2番手のピッチャーが選ばれたんだ。それが奏太。」

なるほど。

「それからは2人で毎試合頑張ってきたんだ。……けど…」

「けど…?」









「………奏太の肩が壊れたんだ。」