この通りの近くには奏太の家がある。 さらに奏太の家の近くには『お化けの森』って呼ばれてる森があって、 その森の奥の方へ進んでいくと小さな空き地があった。 昔は 俺と冬馬と奏太の3人で空き地に入り、よく遊んだ。 けど 奏太がいなくなってからはその空き地はおろか、この通りすら歩かなくなった。 「…奏太。」 ここにいない人間の名前をポツリと呟いて昔を思い出す。