「お〜い…冬馬ぁ〜。」

「ちょっ…冬馬くん!?大丈夫!?」


冬馬は遠藤の上に覆い被さったまま動かない。







「…ってぇ〜。」


あ、動いた。


「冬馬生きてるか〜?」


「当たり前だろーが…。美咲は大丈夫か?」


「う、うん…平気。ありがと。ってか大丈夫?」


「まぁ…大丈夫だ。慣れてるし。」


心配する遠藤に対して苦笑いしながら答える冬馬。


「なぁ、遠藤、冬馬…」


ちょっと気になる事があるから2人に聞こう。


「え?」
「ん?」


2人がこっちを向いた。


「いや、いつまでその体勢でいるつもりなんだろ〜なぁ〜って……。」


「あ…」
「あ…」



2人の今の体勢は

冬馬が上で遠藤が下の状態…

まぁ抱き合ってるみたいな感じだ。


それはそれは

「見てるこっちが恥ずかしいぐらいだ。」




「ちょちょちょちょ…!!」

遠藤が慌て始めた。顔が真っ赤だ。


「わ、悪かった…。」


冬馬も顔が赤い。




「……ったく。」


そんな2人の反応にため息しか出なかった。