「…冗談だよ。ホントはこっち…ほら。」


俺は冬馬に1球のボールを渡した。


「…誰のサイン?」


冬馬がボールと睨めっこしてる。



「俺のサイン。」

「お前のかよ!?」


「かなりレアだぞ。未来のプロ野球選手からのプレゼントだ。ちゃんととっとけよ。」



「へっ、プロ選手にならなかったら捨てるからな。」



「心配すんなっての。」