今日は12月10日。
冬馬の誕生日だ。
「おめでと〜。」
「やっと18歳だね〜。」
「もうおっさんだな。」
「うっせーな。大輔もおっさんだろーが。」
誕生日を祝う為に冬馬の家に集まった俺と小雪ちゃんと遠藤と冬馬。
こうして4人が揃ったのは久しぶりだ。
けど
遠藤と俺の関係はあの日からおかしくなったままだ。
「冬馬くん、はい。プレゼント〜。」
小雪ちゃんが冬馬にプレゼントを渡した。
「おー、サンキュ。開けていい?」
「うん♪」
冬馬がふたを開けた。中にあったのは…
「マフラーじゃん…しかも手編み?」
「スッゲー!!小雪ちゃんが作ったの!?」
「そ〜だよ。家にいる時に編んでた♪寒くなってきたしね。…駄目かな?」
小雪ちゃんが冬馬に聞いた。
「駄目じゃねーよ。むしろ嬉しいし…大事にするわ。」
冬馬が少し照れながら言った。
うらやまし〜な。