そして次の日。
俺は遠藤を誘って一緒に帰る事にした。
「…なぁ、遠藤。」
「ん〜?」
「お前さ、渉の事好きなのか?」
「…え?」
「好きなら別にそれでもいいよ。お似合いだって言われてるらしいしさ。」
「…………。」
遠藤は何も言わない。
やっぱ好きなのかな。
「…渉はいい奴だし、俺もお前らはお似合いだと思うよ。」
なんか自分で言っててつらくなってきた。
「……ホントにそう思う?」
遠藤がそう聞いてきた。
「…あぁ。渉に幸せにしてもらいなよ。」
「…………バカ…。」
遠藤はそう言って走って帰ってしまった。
「…お、おい!!遠藤!!」
呼び止めたけど、遠藤は振り向かずにどっか行った。
「意味分かんねぇよ…。」
分かんねぇ…。
遠藤の気持ちも
俺自身の気持ちも
分かんねぇ。
なんなんだよ…。