ダダダっ
「やばっ!!遅刻!!」
「ちょっと優!朝ごはん食べなさいよっ」
「ごめんママ、時間ないの!行ってきまーす!」
優は大急ぎで家を飛び出した。
やばいやばい、
遅刻しちゃう…!
自然とスピードが速くなる。
あ、だけど走ったら
お団子が崩れちゃう…
そんな時。
チリンチリン〜
後ろから、自転車のベル。
あ。この音は絶対…
美久だ!
あたしの頬が
自然とゆるむ。
「美久ぅ〜!!」
あたしが振り向いて声をかけると
美久はあからさまに嫌な顔をした。
「げ、優だ」
「げっておい(笑)!」
あたしはなにも言わずに
美久の自転車のケツに乗り込む。