「鈴音パパの彼女って協力してくんないかな?」



「絶対無理!!私、話すのも嫌だもん」




面白みのない女。


佳世さんがこんな話に乗ってくれるわけない。




「お父さんが綾のママと浮気して、佳世さんが傷つけばいいのにって思う」




自分で自分が怖いけど、それが本心。




「当然だよ!!鈴音に聞こえるような声でエッチするような女、地獄行き~!!」




綾と話していると、自分が思ったことが間違っていない気になる。





綾の長い髪はノートの上で輝いていた。





「髪、染めたいな。綾みたいな色がいい」



「作戦の日に、一緒に染めに行く?」




綾の作戦は、結構本格的で、よっぽど眠れなかったんだろうなと思った。