いつも、いつも
自分の居場所がなかった。
自分の家なのに、気を遣ってばかりで、私がいちゃいけないのかなって思っていた。
お父さんからの愛情だって感じたことないし、嫌々育てたのかなとか、引き取ったことを後悔してるんだろうなって、そんな風に思っていた。
私さえいなければ・・・・・・
いつもそう思って生きてきた。
お父さんに何があったのかわからない。
でも、私の心の中のことを、考えてくれた。
嘘でも本当でもどっちでもいい。
言葉に出してくれた。
私を気遣ってくれた。
本当に初めてだった。
運動会も音楽会も、来て欲しかったけど、迷惑だと思った。
血が繋がってない娘の姿なんて見たくないだろうって、小さいながらに感じていた。
私の為に・・・・・・
佳世さんを追い出してくれたとしたら・・・・・・
佳世さんには悪いけど、私の人生はガラっと変わる。
今まで大嫌いだったこの部屋も、好きになれるかもしれない。