いやまあ勿論高校受験は大変だったんだけどさ、やっぱり好きな人と同じところに行こうとか考えると燃えるものな訳で。

「…その好きな人がめっちゃ頭良かったんですけどねー」

「御愁傷様」


そう、三崎映依高校生になりました。私の頭には相当な問題点が存在していて、それは、かの椎名由優の偏差値おおよそマイナス25といったところであった。


「普通に70とか取る由優が悪いとは言えない訳よ、でもプリクラくらい撮らせてくれたっていいじゃんか!」

「ちゃんと話繋げて」

47から59まで上げた私の偏差値だったけれども、由優の向上する成績のせいで私達は引き離されかけました。

が、なんと私のミラクル(勘で偏差値62に合格)と由優が第一志望の試験を白紙で出すという暴挙をやらかしたため、晴れて同じ高校に入学となりました。