ドクン、ドクンとダイレクトに伝わる猛の鼓動。


お互いの湿った体をギュッと抱きしめあう。


久しぶりに与えられた感触に体が敏感に反応する。


「はっあ・・・」


よたよたとしがみつくのが精一杯で。


「猛、猛」


何度も何度も名前を呼んだ。


離れていた分を取り戻すように、何度も。


何の違和感も無く一つになっている体にどうしようもなく幸せを感じた。


余裕の無い猛の表情が、あまりにも格好良すぎてそれだけで体が熱くなる。


色んな感覚が交じりあって、目の前が真っ白になりそうだった。


いやいや、っと頭を振っても与えられる衝動は止まらなくて・・・


真っ白になりそうな視界で、猛が薄れて行く気がして怖くなった。


そんな私の手を取りギュッと握ってくれる猛。


「ここに、いんだろ?」


不安から溢れた涙に猛が気が付いてくれた様で・・・


安心感からまた、ポロポロと涙が溢れてしまった。







何度も何度も溶け合って、


何度も何度も二人で昇りつめて。


何度も何度もキスの雨を降らせながら・・・






「澄子、愛してる」






そんな夢見たいな言葉聞いて、



愛しいぬくもりに包まれながら・・・



私は深い眠りについた。