「・・・ん、」


目を覚ますと、もう夜だった。



「あれ、お昼寝のつもりだったのにぃ・・・」



学校から帰り、ベッドに倒れこみ色々考えてたら睡魔が襲って・・・



真っ暗な部屋に妖しくピンク色の光が点滅している。



「メールだ・・・」


しかも、ピンク色に設定してあるのはただ一人。



「猛っ!」


電気を付けるのも忘れ、机に置いてある携帯に手を伸ばした。


カチ、カチカチ


「・・・え・・・」


【今から家出れるか?お前の家の近くの公園にいる】


受信メールには、ただそれしか書いてなかった。


「受信時間23時22分・・・って今何時!?」


パっと時計を見ると、23時50分を指していた。


「え!?嘘っ」


絶対もう着いてる!


パタパタと階段を下りて、玄関のドアを開け外に飛び出た。


「なんで電話じゃないかなぁっ」


気づかなかったらどうすんの~・・・


2分程走ると、目的地の公園が見えて来た。


薄暗く光る公園の光の下に、見慣れた大好きな姿があった。



「猛っ!」


夜なのも忘れて、少し大きめな声で声をかけた。