「好き、好き・・・」


言葉と一緒に想いが溢れて、涙が出て来る。



瞬きをする度に涙が零れて、猛への想いも零れる。



「何で泣いてンだよ」


そう言いながら体制を整え、猛が覆いかぶさって来る。



「猛・・・」


汗ばんだ猛と一つになる。



「あっ・・・ハァ」


涙で揺れる視界には、愛しい猛しか映らない。



猛のこめかみに光る汗に触れると、ツーっと、触れた私の親指を汗が伝う。



「澄子・・・」


それを口に含むと、塩分を含んだ味が口内に広がった。



猛も同じように私の涙に触れ、そのまま口内に含む。



そして、お互い引き寄せられるように唇を合わせ、舌を絡ませる。


「たけっ・・・」


猛を求めるように首に手を回し、深く深く猛を感じる。



激しいキスを繰り返したまま、私は意識を失い猛のぬくもりに身を任せた。