「たけ・・・る、行かないで」



今にも飛び出して行きそうな猛の腕を掴む。


「澄子、離せって」


「だめ、行かないで傍にいて」


あんな先輩達、ほっておけばいい。


私のそんな様子を見て、猛は私の横に腰を下ろした。


「むかつくっ・・・」


そう言いながら私の痣に口付けを落とす。


「猛、私大丈夫だよ・・・」


だから責めないで?


自分を責めないで?


「守れなくてごめん」


私のお腹に力が入らないように、ゆっくりと愛撫をする猛。


ゆっくりと、唇が重なる。


何度も、何度も変わる角度。


「ふっ」


「最後まではしない」


私の痛みを気遣って、そう言う猛。


首筋にキスを落とし、ちくり、ちくりと赤い跡をつける。


猛の大きな手のひらが太ももを撫でる。


反対の手は、ずっと髪の毛を撫でてくれる。


もちろん唇は私の唇に押し付けられていて。


「・・・猛・・・っ最後、までしていいよ?」


猛と繋がりたい。


安心したい。


「だめだって。痛てーんだろ」


それでも私の太ももを撫でる手も、胸を触る手も、止めることはしない。