_____________________
「澄・・・」
澄子が寝だして1時間。
いい加減飽きた俺は、中庭にある自販にコーヒーを買いに行っていた。
どうせもうすぐアイツも起きると思って、あいつのミルクティーも一緒に買って戻って来た。
「うわ。さっきまで晴れてたくせに・・・」
さっきまで晴れていた空は、いつのまにかまた雨が降り出しそうな位淀んでいた。
しかも、
屋上に帰ってきた時には、澄子の姿が無かった。
もちろん俺のブレザーも無い。
「あいつどこ行ったんだ?」
さすがにこんな中途半端な時間から授業にはいかねーだろうし。
「・・・」
とりあえず携帯をとりだし、コールを鳴らした。
プルルル
「・・・出ねーし・・・」
いくらかけても出ない携帯。
その時俺は便所にでも行ったんだと、屋上で待つことにした。
その選択が間違っていた。
探しに行けばよかった。
もっとコールを鳴らせばよかった。
そしたら、お前にあんな思いさせなくて済んだのに・・・