*桃花side*


学校に着いた。

いつも気になる目線も、今日は、少し気になってない。

「光輝、早速今日から、仕事あるかな?」

「さぁ?あるんじゃね?」

あるんじゃね?って、疑問文を、疑問文でかえすなぁ!!

教室に着いた。

「光輝や!おはようさん!」

「よかったね、当選出来てっ!」

「ホンマやわぁ。でも、あの、蒼慈っちゅーやつ、かっこええなぁ」

「「「「………」」」」

真矢那ちゃん、もしかして…。

「真矢那ちゃん、ちょっと…」

と言って、真矢那ちゃんを呼んだ。

「真矢那ちゃん、もしかして、レズ、卒業?」

「たぶん、せやねん。でさ、あいつって、彼女おるん?」

確か、いなかったような…。

「いなかったと思うよ」

「そうか、あいつに、うちを、紹介してほしいんやけど…」

「うん。いいよ」

詩穂音ちゃんもいるけど…、紹介するくらいは…いいよね?

「あのぉ、真矢那ちゃん?詩穂音ちゃんっていう、子も、蒼慈君のことが好きみたいなんだけど…」

「負けへんように頑張るわ。ってゆーても、あんたは、どっち応援するん?」

う~ん…。

「どっちも応援する。二人とも、頑張ってねって、言いたい。だって、友達、だもん」

「あぁ。その、詩穂音っちゅー子、紹介してくれへんか?」

「うん。今日の放課後、詩穂音ちゃんのクラス、行こ。蒼慈君もいるはずだから」

同じクラスだったしね。

「同じクラスか…。なんか、1歩負けてるって感じやな」

「とにかく行こ。紹介して欲しいんでしょ?」



波重先生が入ってきて、HRが始まった。