#光輝side#


桃花が言ってた、『今日の光輝、何か優しい!!』

優しくしてなきゃ、フられるかもしれねぇだろ?

「光輝と二人っきりの電車、初めてかも♪」

「そうだな。電車に乗ったことはあるけど、親付きだったからな」

「なんだか、楽しみぃ!!でも、昨日楽しみでアンマリ…」

寝てない…んだな。

「寝てないんだな?」

「うん。だから、ちょっと寝させてもらいます」

寝ないと、熱海で楽しめないからな。

「スー…スー…スー…」

桃花からは規則正しい寝息が聞こえた。

_コクン…_

桃花の頭が俺の肩に乗った。

わぁっちょっ///

「も、桃花?」

「光…輝…。だ…い…」

ん?

光輝、だい…?

何じゃそりゃ?

「ま、いっか」

俺も眠たくなってきた…。

電車はとりあえず終点まで乗るから、降り遅れることは無いだろう…。



俺は、桃花の頭の上に頭を乗せて、眠りについた。