「うわぁ~!!! 綺麗!!」

「みんな似合ってる…可愛い」

これ、あたしも入ってるのかな??

「私も、早く着たぁい。いいなぁ」

思わず、いいでしょ??と言いたくなる。

「ねぇ、光輝、あたし…似合ってるかな??」

隣でエスコートしてくれてる、光輝に聞いてみた。

「あぁ、似合ってると思うぜ??」

おそらくこの中ではな、と光輝は付け足した。

「一言余計っ!!」

あたしがそう言ってみせると、光輝は、ハハハッと笑った。

今、光輝の笑顔が全校に晒されたとなると、今ので好きなっちゃう子もいると思う。


色々考えてるうちに、いつの間にか舞台裏にいた。

『それでは皆さん、投票をお願いします』

はぁ、終わった…。

「桃花、中に何も着てないよな??」

「うん…。あ、着替えなきゃ…」

急げ、と光輝は言ってる。

先に行けばいいのに、待っててくれるとこが優しいなと感じるとき。

「光輝、待っててね?急いで着替えてくるから」

「おぅ」


~お着替えタ~イム!!~

「おぉい、桃花ぁ??終わったか??」

「う、うん。終わったっ」

はぁ、やっと終わった。

「皆先にやってくれてるらしい。早く行くぞ」

「うん。でも、待ってなくても良かったのに…」

ちょっと聞いてみた。

「途中でコケて、周りに誰もいなかったら危ないだろ??」

「あ、そっか。なるへそ!!」