俺たちの家は、お隣さんだ。家の間は数cm。 ちなみに、窓もお隣さん。窓がある部屋は二人とも、自分たちの部屋。
窓がある部分は二人ともベット。夜は桃花の寝顔見放題。
窓から窓まで、またげばお互いの部屋に簡単に行ける。ラッキー。
…って、そんなことを、ラッキーだと思う自分は…変態…?
いや、単に、桃花にベタ惚れなだけだ。
何度もしつこいが、俺は桃花が好き、いや、大好きだ。
あいつは、俺の事、ただの幼馴染みとしか思ってないだろうけど。
それでもいい。ずっと桃花と一緒にいれるなら。
「…き、…うき、…光輝ぃ!!!!」
「う?え、あぁ?」
変なことを考えていたせいで桃花の声が聞こえなかった。
「もしかして…なんかエッチなコト考えてた?」
「っえ?な、なんで?」
「え、だって、ニヤけてたから。」
お、おれ、何変なこと考えてたんだ?
「んなこと、考えてね~よ」
「ふ~ん…」
こんな、のん気なこと話していた。でも、この後、大変な事件が起きようとしていた。