#光輝side#


さっきの桃花が選んだウエディングドレス…絶対似合ってると思う。

「あ、櫻君」

「ん?…加地位…どうした?」

「櫻君、高乃さんのエスコートする人だよね?」

「おぉ…」

それがどうしたんだ?

「エスコートする人にも、衣装があるの。まぁ、選べないんだけどね」

「俺の衣装もあんのか?…メンドくせぇ」

着替えんのか?

「多目的ホールに須永君と、木下さんが待ってるから、二人からタキシードもらってきて?」

「蒼慈と真矢那から、渡されるのか?…タキシードを」

「うん。まぁ、そうゆう事だから。よろしく」

「ぉう」

加地位は、控え室から出ていった。

すると、更衣室から、ウエディングドレスを着た桃花が出てきた。

「光輝…どうかな?」

「い、良いと思うぜ?…馬子にも衣装ってヤツかな?」

「なっ?!なんだとぉ」

実際は、このまま教会にでも運びたい。

…なんと女々しい妄想だ。

「光輝。さっき佑未ちゃんいたよね?何て?」

「俺もタキシード着るらしい。多目的ホールにあるから、取りに来いだとよ」

「よし。じゃぁ…Let’s go!!!」

は?

「ちょっと待て」

ウエディングドレス姿の桃花を連れて行けるかっ!!