「なに?」

と聞いてみると

「ううん。なんでもないよ。」

と実紅。

「もうさ、くっついたことだしよくない?」

とあかねが実紅とさつきに承諾を得ている。

「なに~?気になる!」

と言ってみる。

そして、実紅が口を開いた。

「ん?美羽と怜くん別れたじゃん?」

「まぁ、自然消滅って感じだけど。」

「そんときね、美羽も落ち込んでたけど怜くんもすごく落ち込んでたんだって。」

「なんで?」

「なんでって・・・それくらい、美羽が好きだったんじゃない?」

「うーん・・・?」

「何か変なとこあった?」

とさつき。

「いや。向こうから連絡来なくなったわけだし・・・。」

「それは、たぶんめちゃくちゃ不安だったんじゃないかな?」

と実紅。

「え?」

「怜くん、美羽のことめっちゃ、大事にしてたよ?だから学校はなれちゃって・・・。」

と実紅

「そうなんだ・・・。」

「って、愁くんに相談してたんだって。」

とあかね。