教室を出て雪がちらついている空を見ながら中尾と肩を並べて
他愛のない話で盛り上がっていた。

昨日の晩飯はどうだとか、好きなお笑い芸人のスキャンダルとか…。

そんな話をしていた時…。

目に入った…。

同じ学年のやつらと笑いながら楽しそうに廊下を歩いている愛李の姿…。


中尾の話なんて耳に入ってなんかなかった。

ただ頭に浮かんでいるのは【愛李】の姿。

…俺どんだけ愛李に惚れてんだよ…。

そんな事を考えていると愛李との距離がだんだんと縮まっていた。