正直、かなり嬉しくてその場で飛び跳ねそうになったが、

平然を装い「何?」と顔だけ彼女に向けた。

すると、

「今日は、ありがとうございました。なんかいろいろと…。」と言われた。

彼女に少し微笑み、「気にしてないし」と、返して「それだけ?」そう聞いた。

…このときも心臓がうるさくて、彼女に聞こえてるんじゃないか… 

と思って不安だった。俺が必死に自分の気持ちを押し殺そうとしていると、

彼女が名前を聞いてきた。

俺は彼女に学年と名前を言った。

彼女も可愛らしい声で【私は、1年の河瀬 愛李です。】

と言った。…愛李か…。俺と愛李は軽い言葉を交わして別れた。