俺の予想は当たった。

壁につかまりながら、ゆっくりと歩く小林を見つけた。

全く...お前って奴は...



ぎゅうぅぅ...

俺は後ろから小林を優しく抱き締めた。

「たまには、泣いて良いんだぞ?...せめて俺の前では強がんなよ。」

小林は

「強がってないですよ...?」

と初め言ってたけど

だんだん肩を震わせてポツリポツリと泣き始め、最終的には大声をあげて泣き出した。

俺はその間、ただ黙って抱き締め続けた。