誰だったの?


そう聞きたい雰囲気が5人を包んだ。


でもオミは相変わらず眉をひそめたままだったから、誰も聞けないでいる。


「…とにかく食べよ?」


私はソフトクリームに手を伸ばした。


蜜柑と早苗もソフトクリームに手を伸ばす。


徹は苦笑いを浮かべながらオミを見ていたが、すぐにソフトクリームに手を伸ばした。


4人が食べはじめると、オミも最後の一個を食べはじめた。


何となく聞けないまま、私達は昼食を済ませた。


「さぁ、泳ぎに行こうよ♪」


私達は、流れるプールに入った。


早苗は浮輪に乗って、その浮輪を徹が引っ張っていた。


「いつの間にか良い雰囲気?」


私はコソッと蜜柑に囁いた。


「そうなのよ♪
全く、居づらいったらなかったわよ。」


蜜柑は嬉しそうに笑った。