そりゃあ楽しい休日に、他人のゴタゴタに巻き込まれたく無いのは分かるけどさぁ…


案外冷たいんだなぁ…


「いい加減にしてよ!?」


私は思いっ切り腕を振り払った。


「てめぇ…!
誘ってやれば、良い気になりやがって!!」


腕を振り払われてイラッとしたのか、右側の男が腕を振り上げた。


しかもグー!?


女相手に本気で殴る気!?


私はとっさに目を閉じた。


「女の子相手に何やってんだよ!!」


声がして目を開けると、オミが男の腕を掴んでいた。


「なんだてめぇは!?
引っ込んでろ!!」


左側にいた男がオミを突き飛ばした。


「オミ!!」


完全に酔ってる二人は、オミを睨みつけている。


やばい!!


「あっ、警備員さん!?
助けて下さい!!」


私がとっさに叫ぶと二人は一瞬焦って、それでもオミを睨みつけながら逃げて行った。