土曜の朝だが、比較的空いてる。


私は一番最初に水中へ飛び込んだ。


「気持ちぃー♪」


私に続いてオミと蜜柑が入った。


「夏はやっぱりプールだよね♪」


三人で漂う様に泳いでいると、早苗がキョロキョロと辺りを見回しているのが見えた。


「早苗、どうしたの?」


「あっ…えっと…浮輪のレンタルはどこかなって…」


あっ、早苗はあまり泳ぎが得意じゃなかったんだった。


「探してこようか?」


私がプールから出ようとすると、早苗が首を振った。


「自分で探してくるから大丈夫よ♪」


「じゃあ俺も一緒に行くよ。」


隣に立っていた徹が微笑んだ。


さすが片思い街道まっしぐら君♪


早苗がどうしようかとオロオロしてるうちに、徹は歩きだした。


「早苗、頑張れ♪」