学校だけはなんとかなるんだろうな。
そう思った。

あとは駄目だろう。

この世にあたしより不幸な人は沢山いる。
あたしが不幸なのかもわからない。


だけど、解放されたかった。
もうめんどくさい。


あたしはノートを破き、「加藤くんへ」と書きはじめた。

まあ、なんだろ。
遺書ってやつだよね。


自然と涙って出てくるものだね。
今まで何回も父に怒られては死のうと思った。

けど、怖かった。

だけど、今回はなんだか違う。
もう、いいって思った。



くだらないよね。
こんなことで。


だけどさ、全部捨てるなら、自分で捨てたほうがマシ。