大嫌いな学校行って苛々して、家帰って吸う煙草がすごく好きだった。

面白いくらい、どうでもよくなる。

それでも、慣れていくと本数も増えるし、苛々してなくても吸うようになった。


親にばれたら、とーってもマズイのを知りつつ。

なにされるか、わかったもんじゃない。


「怖。」

そう言って、また一本。
火をつける。

大きな矛盾だ。


自分でもわかってる。
けど、逃げ道が煙草にしかなかった。

馬鹿だとしか、思えない。
わかっているのに。



それからしばらくして、眠りについた。

最後に考えたことは
「加藤くんと暮らせたら煙草なんか要らないのに。」