背の高い恵先輩の後ろを、



もっともっと背の高い人が通った。

あの人も、バスケ部なのかな?



そう思って目でその人を追うと、

───ポトリ


彼のポケットから、何かが落ちた。

「あ……」

かけよってそれを広い、
階段をのぼろうとしている先輩に声をかけた。



「あの……っ!」