次の日、あたしはバスケ部の先輩に声をかけられた。 福島恵先輩。 センターをしていて、身長がものすごい大きい。 ……羨ましい…… そんな先輩に、期待をかけられるほどの選手なんかじゃないのに、先輩はあたしに詰め寄ってくる。 「浅葱ちゃんに来てもらえたら、このチームのガードが強固なものになるわ! 頼んだわよ、浅葱ちゃん!」 「は…い!」 戸惑ったけど、あたしはもうバスケ部に入ることを決めているから、迷いなんてなかった。