考えながらずっとその人を見つめていた。

向こうも、なぜか驚いたような顔であたしを見つめ返してくる。



なんで驚くんだ?



少し首を傾げていると、

ふいに

その目はそらされた……





「あ、あたしは斉藤浅葱。カ行がいないなんて、このクラス珍しいよね」

馬野君に遅れた自己紹介をして

あたし達は友達になった。