急に無くなる後ろの違和感。

いや、違和感は無くならない。



「?!」

バッと振り返ってみると、
歩道にうずくまる藤沢部長。



……苦しそうに胸のあたりのシャツを握りしめて、荒い呼吸を繰り返してる。



「藤沢先輩?!どうしたんですか?!大丈夫ですか?!」

驚いてかけよってみれば、虚ろな瞳があたしをとらえていて…



「あ…さぎ。……す………だ」