はっとしたときにはもう、周囲は静かになっていた。
きっと、面会時間が終わったんだろうな。
時計を見ると、もう7時をまわっていた。
───スー…
手術中のランプが消えて、自動ドアが開く。
ガタンと立ち上がって、あたしたちはお医者さんを待った。
「お母さん、、、」
その時、手術室から藤沢先輩の乗ったベッドが出てきた。
「常磐くん、よく頑張りましたよ」
わっと泣き出すあたしたち。
助かった。
助かったんだぁ…良かった…!
「ただ、もう、バスケは…無理な運動になってしまうかと思います」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…