「もう二度と浅葱を泣かせるようなことをするなよ。次にてめぇのせいで浅葱が泣いたら…勝負もできねぇようにすっから」

「…ふぅ。しょうがないね…」

いつまでも偉そうだ。
そのまま、清々しい顔をして、翔兄さんは去っていった。


そうして、あたしの過去の扉は今度こそ、完全に閉じられた。

バスケ部員からは、パチパチと拍手。
…今日、2回目だね。


「ったく…この俺に勝負仕掛ける方がおかしいっつーの…」


体育館をあとにしながら、これまた自信家らしい言葉が降ってきた。

でも、少し、息が浅くないですか?

「疲れましたよ、ね、、、」

「いーんだよ、ほら、次はまた規模がでかくなるぞ。まだ、大会は、続いて…っ…」

「先輩!!!!!」

発作が…っ!