だったらなんでここに呆然と立ち尽くす理由がある?
全力で、藤沢先輩を勝たせなきゃ…!
「藤沢先輩!頑張ってください!」
横顔が、ニヤリと笑った。
…なんて、、、悪い顔なんだ、、、
応援されると、俄然やる気になるだろう、この二人。
んー、ある意味似た者同士。
翔兄さんには目もくれず、あたしは一心に藤沢先輩を応援した。
交互にシュートを放つ二人は、静かなコートのなか、異様なオーラをはなっていた。
結局、どんなに嫌な人だとしても、翔兄さんは
あたしの憧れだった人。本当にうまい。
30本目にさしかかって未だ二人とも、ミス無し。